コラム

友達と起業するのはやめておきましょう。

こんにちは。作野裕樹です。

起業したい方で「友達と起業したいのですがどう思いますか?」と相談に来られる場合があります。

結論から申し上げると、友達と起業することはやめておいた方がよいでしょう。

 

なぜでしょうか?

理由の1つ目は役割が曖昧になってしまうからです。

経営者の役割と、従業員の役割はまったく異なります。

経営者の役割は意思決定をし、その責任を取ることです。

従業員の役割は経営者が決めた意思決定を着実に実行することです。

例えば、経営者はAの商品を販売するなどの意思決定をします。従業員はそれが仮に本意ではないとしても、実行、つまり販売することが役割になります。

それで失敗して売れなかったとします。在庫が売れ残ったり、設備投資で借金がかさんだとします。これは経営者の責任です。

これが仲の良い友達同士だとあいまいになってしまう恐れがあります。

わかりやすく表現するなら「なあなあ」になりがちだということです。

 

経営者が決めた意思決定に対し、受け入れたくない場合も出てきます。

例えば、Aという地域に出店したいが、従業員である仲の良い友達は嫌がっているとします。

その際、堂々と「Aに出店するのだ」と貫くことができるでしょうか?

また、意思決定した決断に対し、大きな失敗をした時、「すべて自分の責任である」と思えるでしょうか?

 

もっと簡単なケースで言えば、「ボールペン一本」でも揉める可能性が出てきます。

基本的には従業員はボールペン一本でも勝手に注文はできません。

それを受け入れることが友達にできるでしょうか?

「まあまあボールペンぐらい勝手に注文してもいいじゃないか」と思ってしまいませんか?

そのちょっとした「なあなあ」感が、後々、大きな問題へと発展してしまうわけです。

 

もし、これらに「大丈夫だ」と答え、経営者と従業員との役割を友達同士でも分けられるのなら、友達と起業してもいいと思います。

もうこの時点で友達ではなく、しっかりと経営者と従業員という「役割分担」ができているからです。

万に一つもこれらに大丈夫と答えられない、もしくは躊躇があるのであれば、友達と起業はしない方がいいでしょう。

仲違いになってしまう可能性の方が高いです。

 

それと、理由の2つ目ですが「依存」の問題です。

そもそも、友達と起業したい意図は何でしょうか?

もしかしたら、「甘え」からきていませんか?

困った時に一緒に責任を取ってくれそうだからといった逃げの姿勢が見え隠れしていませんか?

残念ながらこのマインドでは起業の荒波を乗り越えることは厳しいです。

「自らが率先して乗り越えるのだ」という姿勢でなければ、来るべき困難に到底太刀打ちすることはできません。

 

理由の3つ目は、「強みの重複」の問題です。

友達というのは、思考や価値観が似ている場合があります。

例えば、好きな音楽、好きな趣味、好きな食べ物など。

すると、一緒に起業してしまうと、強みが重複してしまう可能性が高くなります。

しかし、起業というのは、「持っていない」リソースを組み合わせてダイナミックに展開していくことが勝つための重要なポイントです。

極端な話、起業は「似ていない者」同士が組み合わさる方がうまくいきやすいとも言えます。

例を挙げるなら、世界的な大企業HONDAの創業者の本田宗一郎氏と藤沢武夫氏の関係性などです。本田宗一郎氏は技術者で、藤沢武夫氏は財務や管理者としての強みがあり、お互いの強みと弱みが重複しなかったからこそうまくいったわけです。

これがもっとも近い友人となると、「類友」の原理からすれば、能力や価値観も似ているケースが多いので、良い相乗効果が発生しにくくなります。

 

以上の理由から、友達と起業することはおすすめしませんが、それでも、どうしても友達と起業したいというのであれば、例えば、「個人事業主同士」で仕事を割り振るという形を試してみてはいかがでしょうか?

それなら、お互いが責任感を持って仕事に取り組むことができます。お互い甘えることなく、手を抜くことなもなく、よい「緊張感」を持って仕事に取りかかれるでしょう。

参考にしてみてください。

“イキビジ新メンバー募集”

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