コラム

【第21話】セミリタイヤは狙ってはいけない。

数年前、ある若い子から「はやくセミリタイヤしたいから起業したい」という要望を聞きました。

しかし、私は「セミリタイヤを狙って起業するのは止めた方がいい」と言いました。

なぜでしょうか?

 

理由はセミリタイヤを狙って起業をすると、商品やサービスのクオリティが落ちるからです。

例えば、飲食店を立ち上げる起業家が2人いるとします。

ある起業家は「数年後に売ろう」と思って立ち上げている。

もう一人の起業家は「この飲食店を一生涯かけて育てていく」と思って立ち上げている。

 

あなたならどちらを応援したいでしょうか?

あなたならどちらの飲食店のお客さんになりたいでしょうか?

私なら後者です。一生懸命、誠心誠意、そのお店を育てようと考えている。お客さんのことも考えている。味のことも考えている。そう感じるからです。

 

明治時代の礎を築いた佐久間象山や吉田松陰らが尊敬した佐藤一斎の『言志四録』の一文にもこうあります。

「この学は吾人一生の負担なり。まさにたおれて後已むべし。」と。

どういう意味か?

「今やっている仕事は一生を賭して背負っていくもの。そう覚悟を決めて、倒れて死ぬまで努力を続けなければいけない。」という意味です。

少々、厳しいメッセージかもしれませんね。身が引き締まります。

 

しかし、仕事や事業というものは、このぐらいの覚悟でやらないと、人を感動させることはできないということです。

人というのは、お客さん、従業員、投資家など。

「よし!協力しよう!」「お金を払おう!」と心から思ってもらわなければ、事業の成功はありえないのです。

セミリタイヤを最初から狙った中途半端な起業家に、誰が本気で協力するでしょうか?

途中でリタイヤするつもりで立ち上げる事業を応援したいでしょうか?

だから、はじめから「セミリタイヤありき」で起業することはオススメしません。

それよりは「一生涯賭けてこの事業に取り組むんだ」という覚悟で起業した方が、起業の成功率は遥かに高まります。

もちろん、途中で撤退することや売却した方が良いことはありますが、はじめから「いち抜け=セミリタイヤ」を前提とした起業は止めておいた方が身のためです。

 

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